濱口竜介監督の「悪は存在しない」がベネチア国際映画祭で銀獅子賞を受賞し、世界三大映画祭を制覇したと話題になり、日本中が熱くなりました👏
世界三大映画祭とはどの映画祭なのか、世界三大映画祭を制覇したのは濱口監督が日本人で初めてなのか、日本以外の外国の監督ではいるのか、受賞作品と合わせてリサーチしてみました!
世界三大映画祭とは?
世界三大映画祭とは?
●カンヌ国際映画祭(フランス)
●ベルリン国際祭(ドイツ)
●ヴェネツィア国際映画祭(イタリア)
のことを指します。
これらの映画祭で主要な賞を受賞した監督は、世界的に高い評価を得ています🏆
世界三大映画祭を制覇した日本の監督は?濱口竜介監督は日本人初?
2023年9月時点で、世界三大映画祭を制覇した日本人監督は、黒澤明監督と濱口竜介監督です。
濱口竜介監督は、日本人として初めてではなく、2人目になります👏
黒澤明監督の世界三大映画祭の受賞歴、受賞作品は?
カンヌ国際映画祭 |
1951年:金獅子賞『羅生門』 1980年:パルム・ドール『影武者』 1993年:審査員特別賞『まあだだよ』 |
ベルリン国際映画祭 |
1958年:銀熊賞『隠し砦の三悪人』 1961年:銀熊賞『悪い奴ほどよく眠る』 1965年:銀熊賞『赤ひげ』 |
ベネチア国際映画祭 |
1951年:銀獅子賞『七人の侍』 1982年:金獅子名誉賞(生涯功績) |
濱口竜介監督の世界三大映画祭の受賞歴、受賞作品は?
カンヌ国際映画祭 |
2021年:脚本賞、国際映画批評家連盟賞、エキュメニカル審査員賞 『ドライブ・マイ・カー』 |
ベルリン国際映画祭 |
2021年:銀熊賞(審査員グランプリ)『偶然と想像』 |
ベネチア国際映画祭 |
2023年:銀獅子賞(審査員大賞)『悪は存在しない』 ←今回受賞!
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世界三大映画祭を制覇した外国の監督は?受賞作品は?
外国の監督で世界三大映画祭を制覇した監督と受賞作品を調べてみました。
ビリー・ワイルダー(アメリカ)
カンヌ国際映画祭 |
1946年: グランプリ(現在のパルム・ドール)『失われた週末』 |
ベルリン国際映画祭 |
1993年 – 金熊名誉賞 |
ベネチア国際映画祭 |
1951年: 国際賞『地獄の英雄』 |
ロバートアルトマン(アメリカ)
カンヌ国際映画祭 |
1970年:グランプリ(現在のパルム・ドール)『M★A★S★Hマッシュ』 |
ベルリン国際映画祭 |
1976年:金熊賞『ビッグ・アメリカン』 |
ベネチア国際映画祭 |
1993年:金獅子賞、国際映画批評家連盟賞『ショート・カッツ』 |
ポール・トーマス・アンダーソン(アメリカ)
カンヌ国際映画祭 |
2002年:監督賞『パンチドランク・ラブ』 |
ベルリン国際映画祭 |
2000年:金熊賞『マグノリア』 2008年:銀熊賞(監督賞)『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』 |
ベネチア国際映画祭 |
2012年:銀獅子賞(監督賞)『ザ・マスター』 |
ミケランジェロ・アントニオーニ(イタリア)
カンヌ国際映画祭 |
1960年:審査員賞『情事』 1962年:審査員特別賞『太陽はひとりぼっち』 1967年: パルム・ドール『欲望』 |
ベルリン国際映画祭 |
1961年:金熊賞『夜』 |
ベネチア国際映画祭 |
1955年:銀獅子賞『女ともだち』 1964年: 金獅子賞『赤い砂漠』 |
ナンニ・モレッティ(イタリア)
カンヌ国際映画祭 |
1994年:監督賞『親愛なる日記』 2001年:パルム・ドール『息子の部屋』 |
ベルリン国際映画祭 |
1986年:銀熊賞(審査員特別賞)『ジュリオの当惑』 |
ベネチア国際映画祭 |
1981年:審査員特別賞『監督ミケーレの黄金の夢』 |
イエジー・スコリモフスキ(ポーランド)
カンヌ国際映画祭 |
1978年:審査員特別グランプリ『ザ・シャウト/さまよえる幻響』 1982年:脚本賞『ムーンライティング』 2022年:審査員賞『EO イーオー』 |
ベルリン国際映画祭 |
1967年:金熊賞『出発』 |
ベネチア国際映画祭 |
1985年:審査員特別賞『ライトシップ』 2010年:審査員特別賞『エッセンシャル・キリング』 |
エミール・クストリッツァ(セルビア)
カンヌ国際映画祭 |
1985年:パルム・ドール(最高賞)、国際映画批評家連盟賞『パパは、出張中!』 1989年:監督賞:『ジプシーのとき』 1995年:パルム・ドール(最高賞)『アンダーグラウンド』←おすすめ! |
ベルリン国際映画祭 |
1993年:銀熊賞(審査員特別賞)『アリゾナ・ドリーム』 |
ベネチア国際映画祭 |
1981年:銀獅子賞(新人賞)『ドリー・ベルを憶えている?』 1998年:銀獅子賞(監督賞)『黒猫・白猫』 |
ファティ・アキン(ドイツ)
カンヌ国際映画祭 |
2007年:脚本賞とエキュメニカル審査員賞『そして、私たちは愛に帰る』 |
ベルリン国際映画祭 |
2004年:金熊賞『愛より強く』 2019年:銀熊賞(監督賞 芸術貢献賞)『屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ』 |
ベネチア国際映画祭 |
2009年:審査員特別賞と青年映画賞『ソウル・キッチン』 |
世界三大映画祭を制覇した監督の作品を観よう!
世界三大映画祭は、映画の最高峰を決める場所として、多くの名作や名監督を輩出してきました。しかし、残念ながら、日本ではその受賞作の多くが見られないのが現状です。それは、配給会社や劇場の経済的な事情や、日本の観客の嗜好と合わないという理由があるかもしれません。しかし、それは本当にもったいないことだと思います。
世界三大映画祭で受賞した作品は、それぞれに独自の視点や表現方法で、人間の喜怒哀楽や社会の問題を描いています。
世界三大映画祭で受賞した作品は劇場で見ることができなくても、ネット配信やDVDなどで見ることができますので、ぜひ見てみてください!